M&A支援 支援先法人の声

「同族経営の限界」を超え、
組織で勝てる医療・介護施設へ。

医療法人社団 岡崎会
理事長 岡﨑 貴宏 氏


静岡県浜松市で40年以上の歴史を持つ医療法人社団岡崎会。診療所、介護医療院、老人保健施設、通所リハビリ、居宅支援事業所、地域包括支援センターを運営しています。創業者の両親とともに地域医療を支えてきた二代目の岡﨑貴宏理事長は、病院経営が黒字で財務的に健全な状態にもかかわらず、M&Aアドバイザリーを含むCUCからの経営支援を受けることを決断しました。
それは「同族経営の限界」を感じていた岡﨑先生にとって次世代を見据えた病院の組織変革を実現するための前向きな選択でした。決断の背景とCUCの支援によって生まれた組織の変化について伺いました。

黒字経営の中で感じていた「同族経営の限界」

── 財務状況は良好だったと伺っています。外部の経営支援を受けるに至った背景を教えてください。

最大の理由は、「同族経営の限界」を感じたこと、そしてこれからの時代に合わせた組織変革の必要性を痛感したことです。当院は1988年に私の両親が立ち上げて以来、家族で経営を管理していました。デフレの時代は、堅実な判断で経費を適正化する手法が経営的に正解で、実際に財務内容は良好でした。
しかし、時代は変わりました。これからは人口減少とインフレの時代です。かつての手法では人材が集まらず、定着もしません 。指示を待つのではなく、スタッフが自ら考え動く「ボトムアップ型」の組織に変わらなければ生き残れないと感じていましたが、これまでの体制の延長線上でそれを実現するのは非常に困難だと感じていました。 経営が悪化してからでは手遅れです。黒字で、地域の資産としての価値がある「今」だからこそ、良い条件でバトンを渡し、組織を再生させるべきだと決断しました。

── 多くの選択肢の中で、なぜ経営支援を受けるパートナーにCUCを選ばれたのですか?

「グループシナジー」と「現場へのハンズオン支援」、そして事業成長に向けたM&A支援まで一貫して伴走してくれる点が決め手でした。 すでに近隣にもCUCの経営支援を受けている病院があり、急性期から当院の療養・介護まで、患者様をシームレスに繋ぐ地域医療の枠組みが作れると考えました。

また、一般的なコンサルティングサービスのような単なる経営の数字合わせだけでなく、実際にCUCの担当者が病院内に入り込み、組織づくりや人材育成まで伴走する。スタッフと一緒になって汗をかき、組織を作ってくれる点も大きかったです。短期的な売却益を目的にするのとは違い、地域に根差して長く病院を良くしていこうという姿勢に、信頼を感じました。

「組織土壌」の変革が、現場の自主性と成果を生む

── CUCの支援が入ってから、組織はどう変わりましたか?

まず、組織の「土壌」が大きく変わりました。 これまではどうしてもトップダウンの指示待ちになりがちな側面もありましたが、CUCの担当者が入り、経営支援を受けることで経営の意思決定構造や役割分担が整理され、組織としての軸が明確になったことが大きいと感じています。スタッフの自主性を尊重する風土が醸成されたことで、一人ひとりが生き生きと働き始めました。有給休暇の取得促進など、働きやすい環境づくりがスピーディーに進んだことも、スタッフの安心感につながっています。

現場の変化は目覚ましいものがあります。CUCの知見を取り入れることでICT化が急速に進み、スマートフォンやチャットでの迅速な情報共有が定着しました。また、2025年11月にはスタッフの主導で近隣地域を巻き込んだ病院祭を開催し、地域の方300人以上が来場されました。ケアマネ勉強会を3ヶ月に1回企画し、地域のケアマネジャーの方をはじめ近隣の医療・介護関係者の皆さまとの関係性ができ、紹介数増加や売上向上といった経営成果につながりました。

CUCの経営支援によって経営基盤が安定し、「挑戦してもいい」という空気が生まれたことで、現場から「組織をより良くしよう」という前向きな取り組みが自然と出てくるようになりました。CUCのM&Aアドバイザリーサービスを活用して事業成長も図れたと思っています。

── 経営数値や具体的な成果についてはいかがですか?

以前の組織体制では、介護老人保健施設における「在宅復帰・在宅療養支援機能等加算」の区分で、いわゆる「基本型」に位置づけられていましたが、体制整備を進めることで「在宅強化型」への転換を実現できました。これは介護報酬上のメリットだけでなく、在宅復帰を支援する施設としての質が向上した証です。

また、リハビリテーション会議を月60件ペースで実施するなど、地域のケアマネジャーやご家族との連携も飛躍的に強化されました。これらはすべて、CUCの経営支援ノウハウと、それを実行できる組織力がついたおかげです 。

経営支援を受けることは「終わり」ではなく、「次の成長フェーズへの入口」

── 最後に、CUCとのパートナーシップを検討されている先生方へメッセージをお願いします。

医師にとって、臨床の場での専門職と経営者としての役割、この「二足のわらじ」を履き続けるのは本当に大変なことです。CUCが経営支援に入ってくれたことで自らが経営の重圧から解放され、医師としてまた理事長として、病院の「次の成長」を考える時間を持てるようになりました。地域医療や対外的な活動に専念できるようになりました。

自分の病院が大事だからこそ、経営が傾く前に、組織をより良くしてくれるパートナーに託すという選択肢は有力だと思います。「組織土壌」が変われば「組織文化」が育ち、それが「組織能力」となって成果に繋がります。CUCはその土壌作りから一緒になって取り組んでくれ、さらにM&Aによる成長に取り組んでくれるパートナーです。


(取材:2025年12月)